資料の印刷にコピーと、オフィスには欠かせない”印刷設備”。近年、オフィスのペーパーレス化が進んできてはいますが、まだ印刷設備の需要は高いです。小規模から大規模まで、どんな規模のオフィスにも何かしらの印刷設備はあるもの。

ただ、そこで気になるのが、”複合機(コピー機)”と”レーザープリンタ”のどちらを導入するべきか?単純に、オフィスなのだから”複合機(コピー機)”というのも1つですが、”レーザープリンタ”も状況によっては使い勝手のいい設備です。

今回は複合機(コピー機)とレーザープリンタの違い、双方のメリット・デメリットについてご紹介しましょう。

1.複合機(コピー機)とレーザープリンタの違い

オフィスの印刷設備と言えば、でまず名前の挙がるのが”複合機(コピー機)”。反対に、”レーザープリンタ”はどちらかと言うと家庭向けのイメージです。では、複合機(コピー機)とレーザープリンタのどこが違うのかをご説明しましょう。

機能と利用目的

複合機(コピー機)は”ビジネス向け”に設計された印刷設備です。ビジネスに求められるのは”高機能”と”耐久性”の2つ。印刷やコピー、スキャンやファックスなどの基本機能に、ホチキス留めやパンチ機能など多機能な機種があります。

レーザープリンタは”家庭向け”に発展してきた印刷設備です。家庭で求められるのは”省スペース”と”使いやすさ”の2つ。印刷とコピーを基本に、あったとしてもスキャンやファックスまで。機能を絞ることで省スペースかつ使いやすい設計です。

印刷の仕組み

正直、印刷の仕組み自体は複合機(コピー機)もレーザープリンターもそれほど差がありません。

  1. 感光ドラムに静電気を帯びさせる
  2. 感光ドラムにレーザーで図柄を描く
  3. 図柄に合わせてトナーを付着させる
  4. 感光ドラムから用紙にトナーを移す
  5. 熱と圧力を加えてトナーを定着させる

印刷の仕組みで大きく異なるのは、”感光ドラムの大きさと耐久性”です。複合機(コピー機)は1度に100枚以上印刷することも、速さと耐久性が求められます。対して、レーザープリンタは家庭向けなので感光ドラムもコンパクトです。

本体価格

複合機(コピー機)は”多機能”かつ”耐久性”のある印刷設備。ビジネス向けなだけあり、本体価格は1台あたり100万円前後と高額です。さらに、最高クラスにもなると300万円から500万円するものも、まず簡単には導入できません。

レーザープリンタは”省スペース”かつ”使いやすさ”が追求された印刷設備。家庭向けということから、本体価格は1台あたり2,3万円ほど。最近、ビジネス向けのレーザープリンタも登場していますが、それでも10万円以内とお買い得です。

ランニングコスト

複合機(コピー機)は大量印刷を想定して設計されています。その為、1枚印刷毎のランニングコストをいかに下げるかも研究されてきました。”カウンター保守”のように、何円/枚と契約ができるのも複合機(コピー機)ならではです。

レーザープリンタは本体価格を抑える代わりに、トナー代(インク代)は高めに設定されています。最近はエプソンから”エコタンク方式”のようにトナー代を抑えたタイプも登場していますが、複合機(コピー機)と比べるとまだ高いのです。

2.複合機(コピー機) レーザープリンタのメリット・デメリット

複合機(コピー機)とレーザープリンタの違いはご理解いただけたと思います。”ビジネス向け”と”家庭向け”、もとのコンセプトからの違いということでしょう。では、複合機(コピー機)とレーザープリンタのメリット・デメリットを見ていきます。

複合機(コピー機)のメリット・デメリット

複合機(コピー機)のメリット・デメリットとしては以下のようなものが。

メリット

  • 20枚/分以上と印刷速度が速い
  • 1台あれば大抵の機能を使える
  • ”カウンター保守”に契約できる

※カウンター保守とは何円/枚の利用料金に、トナー代もメンテナンス代も含まれた契約です。

デメリット

  • 本体代金が100万円以上と高い
  • 精密なだけにトラブルも起こりやすい
  • 多機能すぎて使いこなせないことも

予算に余裕があるのなら、オフィスに1台は導入しておきたいものです。また、新品が難しいとしても、複合機(コピー機)には”中古”や”リース契約”という選択肢が。中古なら20万円から、リース契約なら月々1万円前後からとお得です。

レーザープリンタのメリット・デメリット

レーザープリンタのメリット・デメリットとしては以下のようなものが。

メリット

  • 体価格が10万円以内と安い
  • コンパクト設計で場所を取らない
  • 基本機能のみで操作しやすい

デメリット

  • 20枚/分以下と印刷速度が遅い
  • トナー代などランニングコストが高い
  • ”カウンター保守”などは契約できない

レーザープリンタは”家庭向け”に発展してきたものなので、どうしてもビジネスでの本格的な導入には不向きです。しかし、本体価格の安さとコンパクト設計なのは魅力的。特定の拠点、部署や業務で活用すれば便利に活用できます。

3.まとめ

今回は、”複合機(コピー機)”と”レーザープリンタ”の違いについてまとめてみました。複合機(コピー機)とレーザープリンタのもっとも大きな違いは”利用目的”です。また、利用目的に付随して、”機能”についても大きな違いがあります。

正直、予算とスペースがあるのなら、間違いなく複合機(コピー機)を導入するのが便利で、長期的なランニングコスト削減につながります。しかし、レーザープリンタには本体価格の安さと、卓上に配置できるコンパクト設計などの魅力が。

例えば、主力で複合機(コピー機)を1台、サブでレーザープリンタを数台と使い分けることも。ちょっとした印刷やコピー程度であればレーザープリンタでも十分です。ぜひ、紹介した内容を参考に、どちらをどう導入するのか検討してください。